60代女性はオナニーする?60歳以上の自慰事情を日本・海外データで徹底調査

60歳女性のオナニー率

60代の女性は、実際どれくらいオナニーをしているのでしょうか。

「年齢を重ねると女性の性欲はなくなる」「60歳を過ぎれば自慰もしなくなる」と思われがちですが、調査データを見ると必ずしもそうではありません。

日本の大規模調査では、60代女性の13.8%が「直近1か月にマスターベーション(自慰)をした」と回答しています。

さらに2020年の調査では、60代女性579人について「毎日」「週1日」「年数回」「1年以上していない」「したことがない」まで詳しい頻度が公開されています。

この記事では、60代を中心に、70代まで含む国内外の調査から「60歳以上の女性のオナニー事情」を数字で見ていきます。

60歳女性オナニー事情

結論|日本でも60代女性の13.8%が直近1か月に自慰

まず一番知りたかった数字から見てみましょう。

2013年に行われた「ジェクス ジャパン・セックス・サーベイ」では、全国の20〜69歳男女を対象に、

「この1か月間にマスターベーション(自慰)をしたか」

と質問しています。

その結果、60代女性では13.8%でした。

13.8%
日本・60代女性
直近1か月に自慰|2013年
9.6%
日本・60代女性
直近半年に自慰|2016年別調査
10.3%
英国・65〜74歳女性
直近1か月に自慰
この3つを単純比較してはいけません調査年、対象者、質問方法、調査期間が異なります。

「13.8%から9.6%へ減った」といった読み方はできません。

この記事では、それぞれを独立した調査結果として扱います。

年代が上がるほど減る|日本女性の直近1か月の自慰率

2013年調査では、女性の年代別結果も公開されています。

女性|直近1か月にマスターベーションをした割合
20代

66.1%

30代

53.6%

40代

42.6%

50代

23.3%

60代

13.8%

出典:ジェクス「JAPAN SEX SURVEY 2013」

確かに年齢とともに割合は低下しています。

20代では約3人に2人ですが、50代では23.3%、60代では13.8%です。

しかし13.8%ということは、単純に言えば60代女性のおよそ7人に1人。

「60代女性は誰もオナニーをしない」というイメージとは違います。

六十路女性がものおもいにふけってる

2020年調査では60代女性579人の自慰頻度まで分かる

さらに詳しいのが2020年の「ジャパン・セックス・サーベイ」です。

こちらでは「したか・していないか」だけではなく、自慰の頻度を9段階に分けています。

60代女性579人の回答は以下の通りでした。

日本の60代女性|自慰の頻度(2020年)
毎日

1.2%

週4〜6日

0.2%

週2〜3日

1.3%

週1日

1.6%

月2〜3日

2.4%

月1日

0%

年数回程度

16.9%

1年以上なし

25.8%

経験なし

50.6%

出典:ジェクス「JAPAN SEX SURVEY 2020」/60代女性 n=579

月1回以上に相当する女性は合計6.7%

「毎日」から「月1日」までを合計すると6.7%です。

一方、「年数回程度」まで含めると合計23.6%になります。

月1回以上相当
6.7%毎日〜月1日の回答を合計

+
年数回程度
16.9%低頻度だが自慰する層

つまり60代女性では、

頻繁に自慰する人は少ないものの、年に何度か行う層まで含めると一定数いる

という姿が見えてきます。

半数は「したことがない」

一方で50.6%は「マスターベーションをしたことがない」と回答しています。

さらに25.8%は「1年以上していない」。

この2つを合わせると76.4%です。

60代女性は「する人」と「しない人」にかなり分かれる2020年調査では、頻繁に自慰する女性は少数です。

しかし「年数回程度」を含めれば、自慰を続けている女性も一定数存在します。

「60代女性はみんなする」「60代女性は誰もしない」のどちらも正しくありません。

別の日本調査では60代女性の9.6%が直近半年に自慰

2016年にTENGAが50〜69歳の男女16,076人を対象に実施した調査でも、自慰について質問しています。

「最近半年間のマスターベーション経験率」は、

日本女性|直近半年のマスターベーション経験率
50代女性

18.6%

60代女性

9.6%

出典:TENGA「50・60代男女の性に関する調査」2016

こちらでも、60代女性で自慰を行っている人が確認されています。

13.8%・9.6%・6.7%|なぜ数字がバラバラなの?

ここまで読むと、

「結局、どの数字が正しいの?」

と思うかもしれません。

実は、これが性に関する調査を見るうえで非常に重要なポイントです。

2013

13.8%

「直近1か月に自慰したか」を直接質問。

2016

9.6%

別の調査会社・対象者で「直近半年」を質問。

2020

月1回以上相当 6.7%

「毎日〜したことがない」まで9段階の頻度で質問。

調査年だけでなく、質問文、回答方法、サンプルの集め方も違います。

したがって、

「2013年13.8%→2020年6.7%だから半減した」

と断定することはできません。

むしろ複数の調査を並べることで、

日本の60代女性にも自慰する人が一定数いる一方、高頻度で行う人は少数派

という大きな傾向を見るのが適切でしょう。

海外では60〜75歳女性の約27〜40%が直近1か月に自慰

海外では、日本より高い数字を示した研究もあります。

ノルウェー、デンマーク、ベルギー、ポルトガルの60〜75歳男女3,816人を対象にした研究です。

60〜75歳女性|直近1か月に自慰した割合
ノルウェー

40.2%

ベルギー

36.2%

デンマーク

30.9%

ポルトガル

26.7%

出典:Fischer et al.「Prevalence of Masturbation and Associated Factors Among Older Adults in Four European Countries」

最も高いノルウェーでは約4割。

最も低いポルトガルでも約27%でした。

ただし、日本の調査と文化、調査方法、対象年齢が違うため、単純に

「欧州女性は日本女性より○倍オナニーする」

とは言えません。

70代女性は?英国では65〜74歳女性の10.3%

日本では公開された大規模調査の多くが69歳までで、70代女性だけのデータはかなり少なくなります。

そこで参考になるのが英国の大規模調査です。

英国では65〜74歳女性の10.3%が直近1か月に自慰したと報告されています。

19%
55〜64歳女性
英国・直近1か月
10.3%
65〜74歳女性
英国・直近1か月
70代
でもゼロではない
自慰する女性が確認されている

年齢とともに割合が下がる傾向はあります。

それでも、70代を含む年代でも自慰する女性がいることは確認できます。

60代女性は何を「オカズ」にオナニーする?

ここもかなり面白いデータがあります。

2020年調査で自慰経験者に、自慰の際に何を「オカズ」にするか聞いたところ、60代女性では次の回答が目立ちました。

60代女性|自慰のときに使う「オカズ」
特にない

70.6%

妄想

17.8%

実写AV

13.8%

出典:JAPAN SEX SURVEY 2020 ※複数回答のため合計は100%になりません

「AVを見る人ばかり」というわけではありません。

むしろ最も多かったのは「特にない」70.6%。

妄想は17.8%、実写のアダルト動画は13.8%でした。

2013年調査では「想像のみ」が75.7%

さらに2013年調査では、自慰をしている60代女性の回答者30人のうち、75.7%が「想像のみ」と答えています。

ただし、こちらは60代女性の回答者数が30人と少ないため、

「60代女性の4人に3人は必ず妄想でオナニーする」

とまで一般化することはできません。

それでも、映像を見るだけが自慰のスタイルではないことは分かります。

日本人の60代は自慰行為するのか?

60代女性でアダルトグッズを使う人はいる?

2016年のTENGA調査では、セックスまたはマスターベーションの際にアダルトグッズを利用した経験についても調べています。

直近1年の利用率は、

50代女性4.9%、60代女性2.2%

でした。

50代女性
4.9%直近1年のアダルトグッズ利用

→
60代女性
2.2%直近1年のアダルトグッズ利用

ただし、この2.2%は自慰だけで使用した割合ではありません。

セックス時の利用も含むため、「60代女性の2.2%がオナニーでグッズを使っている」と読み替えることはできません。

閉経したら性欲も自慰欲もなくなる?

ここも年齢だけで決めつけることはできません。

閉経前後にはホルモン環境が変化し、腟の乾燥や、自然に潤うまで時間がかかるなどの身体変化が起きる場合があります。

一方、米国国立老化研究所(NIA)は、閉経期の性的欲求について増える場合も減る場合もあると説明しています。

つまり、

よくあるイメージ
閉経=性欲終了
→
実際
変化には大きな個人差

閉経したことだけを理由に「性的欲求はなくなる」と考えるのは単純すぎます。

年齢だけでは決まらない|自慰や性欲に影響するもの

60〜75歳を対象にした欧州研究でも、自慰頻度には性に対する考え方やパートナーの有無などが関連していました。

01
パートナーの有無

一人で暮らしているか、パートナーがいるか。

02
身体の健康

体調や慢性的な病気など。

03
閉経後の身体変化

乾燥や痛みなど。

04
心理状態

ストレス、気分、自己評価など。

05
性への価値観

育った時代や文化の影響。

06
性的な満足度

現在の性生活への満足など。

2024年に発表された60歳以上の性活動に関するシステマティックレビューでも、研究によって「性活動」の定義や調査方法が大きく異なるため、一つの数字だけで高齢者の性を説明することは難しいと指摘されています。

今回の調査で分かった7つのこと

01

日本の60代女性の13.8%が直近1か月に自慰した調査がある

2013年の全国調査。

02

2020年では月1回以上相当が6.7%

質問方法が違うため2013年との単純比較はできない。

03

年数回程度まで含めれば23.6%

高頻度ではないが自慰を続ける60代女性もいる。

04

英国65〜74歳女性でも10.3%が直近1か月に自慰

70代を含んでもゼロにはならない。

05

海外では60〜75歳女性の約27〜40%という調査もある

国や文化による差がかなり大きい。

06

60代女性の「オカズ」は映像だけではない

2020年調査では「特にない」が70.6%、「妄想」が17.8%。

07

閉経=性欲ゼロではない

年齢以外にも身体、心理、パートナー、価値観などが関係する。

還暦女性の性事情

まとめ|60歳を超えても女性の性が消えるわけではない

60歳以上の女性の自慰について国内外のデータを調べると、年齢とともに頻度は低下するものの、自慰をする女性は実際に存在します。

日本では60代女性の13.8%が直近1か月に自慰したという調査があり、2020年の調査でも「年数回程度」以上の女性が一定数確認できます。

英国では65〜74歳女性の10.3%、欧州4か国では60〜75歳女性の約27〜40%が直近1か月に自慰したというデータもあります。

一方で、日本の2020年調査では60代女性の50.6%が「したことがない」と回答しており、個人差も非常に大きいことが分かります。

「60代だから性欲がない」「70代だから自慰をしない」と年齢だけで決めつけることはできない。

これが今回、複数の調査を確認して最もはっきり分かったことです。

今回確認した主な資料

  • ジェクス「JAPAN SEX SURVEY 2013」
  • ジェクス/日本家族計画協会「JEX SEX SURVEY 2020 調査結果報告書」
  • TENGA「50・60代男女の性に関する調査結果報告」2016
  • Fischer et al.「Prevalence of Masturbation and Associated Factors Among Older Adults in Four European Countries」
  • 英国 National Survey of Sexual Attitudes and Lifestyles(NATSAL-3)
  • Cameron & Santos-Iglesias「Sexual Activity of Older Adults: A Systematic Review of the Literature」2024
  • National Institute on Aging「Sexuality and Intimacy in Older Adults」